究極のサービス残業対策って何だかご存知ですか?

 

pic_g126 それは、どんな残業対策よりも効果のある方法で

 

どんな残業対策よりも安全で

 

しかも、法律に全く触れない

 

その方法

 

それは、残業させない事です

 

「はぁ?」

「何を言ってるんだ」

 

もし、このように感じたら注意が必要です。

 

「残業させない事」

 

この言葉の中には、いろんな意味が入っているからです。

 

「残業させない事」の本当の意味

この意味を説明する前に、一つ質問させてください。

 

 

今、社内で行っている業務は、完全に効率的化が出来ていますか?

そして、ムダな残業が全くないと自信を持って言えますか?

 

 

そう聞かれると、ほとんどの方がNoと答えるはずです。

 

もし、この質問にYesと答えたのなら、それは本当に完璧な会社か、業務の効率化を全く意識していない会社のどちらかですが、私が見てきた限りほぼ後者です。

 

つまり、業務の効率化が出来ていない会社がほとんどで、その作業のやり方にはムダがたくさんあるのです。

 

 

いろんな会社の事務作業を行っている所を後ろから見ているといつも思うことがあります。

 

 

「何でこんな非効率な使い方をしてるんだろう?」

「こんなの、一瞬で終わる作業なのに・・・。」

 

 

一例を挙げると、Excelを使って勤務時間を集計しているところがありました。

 

1つのシートに社員1名の勤務表があって、社員の人数分のシートを用意されていました。

 

その会社では、部署ごとに勤務時間合計を出していたのですが、その計算式が

Aさんのシート+Bさんのシート+Cさんのシート・・・・・

というように、シート一つ一つを合計する計算式を入れていたのです。

 

社員の人数分、ながーい計算式が入っていました。

 

こんなの単純に

SUM(最初の社員シートから最後の社員シート)

ってすれば一瞬です。

 

 

たったこれだけのことなのですが、その事務員さんは時間をかけて計算式を入れていたのです。

 

この効率化だけで、作業時間は10分の1になり、残業することなく家に帰れるようになったのです。

 

 

これは、知っているか知らないだけの差です。

 

 

このケースでは、社内のパソコンに詳しい人が教えてあげるか、事務員さんを業務に特化したパソコンの研修に行かせれば、それだけで残業を減らせたわけです。

 

パソコンの研修にたとえ20万円かかったとしても、この事務員さんは研修の後は残業する必要がないわけですから、非常に安い投資です。

 

 

しかもこの事務員さんは、研修前に比べ、高いパフォーマンスで働き続けるので、勤続年数を重ねるほどその差は大きくなります。

 

 

今回は分かりやすさを重視するために、ものすごく簡単な例を挙げましたが、ExcelやWordなどは機能が豊富で、使いこなせば業務効率が飛躍的にアップします。

 

 

使いこなせてない人が多すぎる。ただそれだけです。

もちろん、これはパソコン操作に関わらず、全ての業務に言えることです。

 

 

社員の教育と業務を効率化

 

 

これを進めれば、今は残業しなければ終わらなかった作業が、残業なしに終わるようになります。

 

pic_g224しかも、余った時間で他のことができる。

 

すると、売上アップにもつながる。

 

社員教育は、コストではなく投資。

 

この考え方が大切で、業務の効率化をしなかったり研修費用をケチって社員にサービス残業をさせ続けるような会社は、今後生き残っていくことはできません。

 

経営の神様もこのように言っている

経営の神様と言われる、松下幸之助は次のように言っています。

松下幸之助『道をひらく』(PHP研究所、1968年)から引用

働き方のくふう

額に汗して働く姿は尊い。だがいつまでも額に汗して働くのは知恵のない話である。それは東海道を、汽車にも乗らず、やはり昔と同じようにテクテク歩いている姿に等しい。東海道五十三次も徒歩から駕籠(かご)へ駕籠から汽車へ、そして汽車から飛行機へと、日を追って進みつつある。それは、日とともに、人の額の汗が少なくなる姿である。そしてそこに、人間生活の進歩の跡が見られるのではあるまいか。

人より一時間、よけいに働くことは尊い。努力である。勤勉である。だが、今までよりも一時間少なく働いて、今まで以上の成果をあげることも、また尊い。そこに人間の働き方の進歩があるのではなかろうか。

それは創意がなくてはできない。くふうがなくてはできない。働くことは尊いが、その働き方にくふうがほしいのである。創意がほしいのである。額に汗することを称えるのもいいが、額に汗のない涼しい姿も称えるべきであろう。怠けろというのではない。楽をするくふうをしろというのである。楽々と働いて、なおすばらしい成果があげられる働き方を、おたがいにもっとくふうしたいというのである。そこから社会の繁栄も生まれてくるであろう。

引用ここまで

 

松下幸之助は、1960年代には既にこのように言っているのです。

 

業務の効率化を進めるには、上層部の意識改革が必要なことはもちろん、一般社員の意識改革も必要です。

 

意識改革を進めて、「残業をさせない事」これが究極の残業対策であることは間違いありません。