このHPでは、今まで何度も従業員満足度の重要性について訴えてきました。
従業員が満足できる、会社のビジョン、職場環境、教育、労働条件などを提供し、
その結果として
- 従業員の生産性が上がり
- 顧客満足度が上がり
- 従業員の定着率が上がり
- 会社の利益が上がり、新たな満足度向上が行えるようになり
- 給料やボーナスが上がり、そして1に戻る
このような好循環を生むことができる。
これは紛れもない事実です。
でも、考え方やタイミングを間違えると、全く逆の結果を生むことがあります。
社員に優しすぎる会社は、社員をダメにする
例えば、社員に優しすぎる会社や甘すぎる会社
はっきり言って、社員に優しすぎる会社や甘すぎる会社では、社員がダメになります。
悪く言うと、社員が会社や経営者をなめるようになります。
経営者が、社員のためを思って、社員がミスした時もやさしくさとしたり、また次に頑張ればいいよと言って何度も何度もチャンスを上げたり
ここだけ聞くと、悪くない対応では?と感じるかもしれません。
でも、こんなケースでは多くの場合で、社員が遅刻を繰り返すようになったり、現状に満足して努力しなくなったり、経営者の言うことを聞かなくなったりするのを見てきました。
そうなってから気がつきます。
そして、経営者は皆こう言います。
「社員を雇ったからには、終身雇用を目指して、ゆっくり成長させるように誘導してきたつもりなのに、全然ダメでした。」
「やっぱり、厳しさも必要だと思いました」
「最初に甘くしすぎました。社員はもう言うことを聞きません。」
「社員を満足させるだけでなく、厳しい規則を作って運用することも大事だと感じました。」
私は、会社経営では「賞すべき功績のある者には必ず賞を与え、罪を犯し、罰すべき者は必ず罰する」という信賞必罰が必要だと考えています。
厳しくするだけでもダメ。
優しくするだけでもダメ。
この両方をバランスよくこなすことが大切です。
罰則を与えると社員が辞めるのでは?
「罰則を与えると、社員が辞めていきそうで怖い」という話も聞きますが、そもそも社員が悪いことをして罰せられて、それを不満に感じて辞めるような社員なら、そんな社員は必要ないと私は思います。
ほとんどの場合、こういった社員は「自己啓発をしない」、「何かあれば人のせいにする」、「毎日を何となくこなす」といった人たちです。
そんな社員がずっと会社にいても良いことなんてありません。
むしろ、辞めてくれて良かったと思ってください。
(もちろん、そんな社員を雇ってしまった会社にも責任はありますので、そんな社員がいるならば今後は採用方法を改善しましょう。)
そんな社員が辞めた結果、会社に合った社員だけが残れば、その時こそ社員満足度を上げる対策を取りましょう。
そうすれば、冒頭で書いたような会社をなめるような社員は出てこないはずです。
- まず、いい集団を作り(採用改善や指導教育の徹底)
- そして、社員満足度向上
この順番が大切です。
その結果として
- 従業員の生産性が上がり
- 顧客満足度が上がり
- 従業員の定着率が上がり
- 会社の利益が上がり、新たな満足度向上が行えるようになり
- 給料やボーナスが上がり、そして1に戻る
今度こそ、このような好循環を生むことができるようになります。
ぜひともこの好循環をめざしましょう!